NHK大河ドラマ「真田丸」ストーリー紹介
第13話「決戦」
いよいよ徳川家康との最初の決戦となる「第1次上田合戦」が始まります
【ストーリー(あらすじ)】
息をのむ戦闘シーンの描写に期待
信繁と矢沢三十郎頼幸は、上杉景勝が約束した援軍と落ち合うため、海津城に立ち寄ります。ですが、調子の良い景勝の「援軍」とは名ばかりで、兼続が手配した老人と子供の寄せ集めにしか過ぎません。それを見て落胆する信繁と三十郎。
一方、徳川の浜津城では家康が昌幸の弟、真田信尹を幽閉。自らの家臣になるよう迫ります。そして海津城から神川(かんかわ)を隔てた徳川の陣地では鳥居元忠らが、数的不利にある真田に「沼田城を明け渡せば兵を引く。」との文を送るのでした。
こうして降参のチャンスを与えられる昌幸ですが、相手が返事を待つ間は時間を稼げると城下町に乱杭(らんぐい:乱雑に打ち込んだくいのこと)を立てさせます。杭打ちの作業は堀田作兵衛らが行い、梅は兵に握り飯を振る舞うなど、真田家は総出で合戦の準備に取り掛かります。
(献身的に働き、合間を見てすえに乳をやる梅の姿に、信繁の母・薫は子育てについて助言するなど、ようやく親和の情を示すようになります。)
信繁、昌幸の元に帰参!合戦に参戦します。
そして、ほどなくして、昌幸のもとに援軍を連れた信繁が参上します。これで自信を得た昌幸は、信幸には日没後戸石城で待機。信繁には夜明けとともに神川までいき、徳川勢を挑発して上田城二の丸までおびき寄せる、という作戦を伝えます。上田城の二の丸は迷路のような作りになっており、そこで勢いの鈍った敵を本丸から一気に攻撃するという昌幸の狙いです。信幸・信繁は上田城そのものが武器として機能することに、改めて昌幸の城への思いを知らされます。また、一方で逆境で昌幸がひねり出した奇策に、信繁が「大群相手ならではの隙をついたもの」と喜ぶ信繁をみて、昌幸に通じる策略家としての一面を垣間見るのでした。(※信繁の第1次上田合戦の参戦には諸説あります。詳しくはこちらをご覧下さい。)
一族・領民、一丸となっての生き残りをかけた徳川迎撃戦
作兵衛と梅の兄妹は、上田城北方の山中にある廃寺を拠点に、村人を率いて徳川軍を錯乱する準備に取り掛かります。しかし、作兵衛から「信繁が戻った」と聞いた梅は城へ戻ることに。一方の信繁も梅に逢うために廃寺へ向かい、互いにすれ違ってしまいます。しかし、梅がきりに託したお守りを受け取り、自然と顔がほころぶ信繁。お守りの中には真田の家紋でもある六文銭が入っているのでした。すれ違うも、悔いなく戦ってという梅の想いが信繁に伝わります。
そして夜明け。いよいよ作戦が開始となります。廃寺に戻り、待機していた梅は開戦直前になって乳が張り、すえに授乳するために再び城へと戻ります。そのちょうど同じころ、信繁は佐助の合図とともに河原で手書きの六文銭を掲げて、「高砂」を謡いだします。(※夫婦愛と長寿を祝うめでたい能の演目。合戦前に謡うものではなく、相手を挑発する行動です。)
狙い通りに神川を渡り、進軍してくる徳川勢。信繁はおとりと悟られないように、適度に攻撃しては返し、城の大手門へと誘導していきます。そしてその間、敵の隊列は徐々に乱れていき、昌幸の読み通り戦いはほぼ互角となっていきます。
城内では、授乳を終えた梅がきりにすえを預けて、戦いに参加するため飛び出そうとします。しかし、開戦後の混乱で城外にはでられず、再び城内に戻ろうとするものの、今度は二の丸から本丸へ通じる門の前で立往生となります。敵と戦いながら二の丸へ入った信繁は、ここで梅を発見。二人は目が合いますが、危険を察知した三十郎と佐助にそれぞれ助けられ持ち場へと戻ります。
いよいよ、頃合いよしと本丸の扉が開くと昌幸らの本体が出陣して攻撃。城から逃げる徳川勢には、城下町で信幸がさらに追い打ちをかけます。さらに、川の上流では佐助が堰を切り、鉄砲水を発生させます。逃げた徳川勢はここでも追い打ちをかけられ、多数が流されていくのでした。
徳川に大勝利の真田勢。しかし・・
こうして総力を結集した真田勢は徳川軍相手に大勝利。だが柵を破り、逃げ出した敵の一部が山中に逃げ込んでおり、廃寺にいた村人たちが襲われてしまいます。
廃寺へと急ぐ信繁ですが、時すでに遅しで傷だらけの作兵衛とすえを抱いたきりに逢います。
梅の姿が見えず、必死で辺りを捜す信繁。しかし見つかったのはすでに絶命した梅の姿なのでした。
手に槍を持ち、傍らには敵の骸が横たわります。
梅を抱いて泣き崩れる信繁。きりはその傍らで涙しながら、すえを抱きしめることしか出来ないのでした。
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