国境の島の歴史語る 対馬博物館がオープン

国境の島の歴史語る 対馬博物館がオープン

九州と朝鮮半島との間に位置する長崎県の離島、対馬に4月30日、「対馬博物館」が開館した。大陸の国々と日本本土とをつなぐ役割を果たしてきた国境の島、対馬。その交流の歴史を物語る資料が数多く収蔵されている。 本館は、展示室がある「博物館ゾーン」と、講座室やギャラリーがある「交流ゾーン」に分かれている。 「博物館ゾーン」では、江戸時代に対馬を治め、日朝外交を担った宗家に関係する資料や、13世紀に朝鮮で作られたとされ、日本で唯一発見されたすずりに水をさすための道具「青磁獅子形硯滴(けんてき)」などが展示されている。 「交流ゾーン」はワークショップができる体験学習室や昆虫標本などが見られる講座室を備え、ギャラリーやミュージアムショップも設けられる。 同館には、資料の調査・研究と保存・修復をする長崎県対馬歴史研究センターを設置。国指定重要文化財も収蔵しており、博物館の展示に活用される。そのほか、昨年10月に開館した分館「対馬朝鮮通信使歴史館」では、対馬と朝鮮通信使の歴史を映像や資料で紹介している。 島には合併前の各町が建設した郷土館などはあったが、全土の歴史を網羅する資料館は初めて。26日には報道関係者向けの内覧会があり、町田一仁館長は「市民には対馬への誇りを持っていただき、島外の方には対馬の自然、歴史といった魅力を感じていただきたい。博物館を拠点に情報を発信し、対馬全体に誘導する施設にしたい」と話した。延べ床面積は約5千平方メートルで、総事業費約40億円。開館時の展示資料数は617点。 開館記念として、6月26日までは「対馬の外交I 以酊庵(いていあん)」と題した特別展を開催。京都五山から派遣された禅僧が、朝鮮との文書を取り扱った外交機関「以酊庵」について、秘蔵資料などから朝鮮外交に果たした役割を紹介している。 平常展の観覧料は、一般550円、高校・大学生330円、小中学生220円で、対馬朝鮮通信使歴史館の観覧も可能。年間観覧券も販売されている。(対馬通信員・佐藤雄二)

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