【本邦初訳!】ディオドロス『アレクサンドロス大王の歴史』、最後の未邦訳作品が遂に刊行!

【本邦初訳!】ディオドロス『アレクサンドロス大王の歴史』、最後の未邦訳作品が遂に刊行!

河出書房新社 英雄か、侵略者か。アレクサンドロス大王とは何者だったのか。その真実に迫る。 株式会社河出書房新社(本社:東京都渋谷区 代表取締役:小野寺優)では、古代ギリシアの歴史家・ディオドロス著、森谷公俊(帝京大学名誉教授)訳による『アレクサンドロス大王の歴史』を4月27日に発売します。本邦初訳の快挙であり、本書のみに描かれた史実、征服を英雄視しない現代的な視点など、新たなアレクサンドロス大王像が、ここに誕生します。 ディオドロス著『アレクサンドロス大王の歴史』について 古代に書かれたアレクサンドロス大王の伝記のうち、まとまったかたちで現存するのはアリアノス、プルタルコス、クルティウス、ユスティヌス、そしてディオドロスによる5篇。このうち前1世紀シチリア出身の歴史家ディオドロスが記した『歴史叢書』(神話時代からカエサルまでを対象とする全40巻の大作)の中から、アレクサンドロス大王の治世を記述した第17巻を本書『アレクサンドロス大王の歴史』として邦訳。マケドニア王フィリッポス二世の子として生まれたアレクサンドロス大王(アレクサンドロス三世)。父・フィリッポス二世がギリシア統一後、ペルシア遠征目前に暗殺され、その遠征計画は息子のアレクサンドロス大王に引き継がれることになります(在位前336~前323)。本書、そして『歴史叢書』第17巻は、アレクサンドロスの即位から始まり、その死までの約13年間を記したものです。 これをアレクサンドロス大王研究の第一人者である森谷公俊氏による、最新の研究成果や現地調査に基づいた臨場感溢れる日本語訳と、時代背景や研究史までを網羅した圧巻の訳註を添え、本書は真のアレクサンドロス大王像に迫っていきます。 本書の特色 1. 大王伝、最後の未邦訳作品 古代から遺る大王伝のうち、まとまったかたちで現存するものは5つ。 本書『アレクサンドロス大王の歴史』(ディオドロス『歴史叢書』第17巻)の邦訳により完遂となる。ここに大王研究の新たな扉が開く。 2. 本書にしか書かれていない史実 東方遠征軍の兵種別・民族別の構成などの数字的な記録をはじめ、政敵の暗殺や親友の火葬、 疲弊した兵士の様子など、他の伝記には書かれていない内容が多数。アジア各地の風俗習慣の描写もあり、西洋古代史資料としての価値も高い。 3. 大王研究第一人者による訳と詳細な註 訳者の森谷公俊氏は日本を代表するアレクサンドロス大王研究の第一人者。 最新の研究成果はもちろん、森谷氏自身がおこなった現地調査をもとにした註は質量ともに圧巻。 本文を読むだけでは把握しきれない歴史的背景や人物、地名、研究史まで詳細に解説している。 4. 戦争と暴力への問いかけ 勝利者への称賛ではなく、敗者の悲惨な運命を語り、 戦争が文明を破壊する野蛮なものであると描き出す。古代には稀なる現代的な視点であり、戦争とは何かを現代に問いかける。 本書の内容 はじめに(P.5~19)/ ディオドロスによる目次(P.20~25)/ アレクサンドロス大王の歴史 第1章~第118章 本文・註 *(P.27~360)/ 解説(P.361~398)/あとがき(P.399~400)/ アレクサンドロス大王略年表/写真出典一覧/参考文献/主要項目索引 *図版や地図も多用した詳細な註=総図版点数67点! 【著者・訳者紹介】 ディオドロス 著 紀元前1世紀のギリシア人歴史家。シチリア島の出身であることから、ディオドロス・シクロスと呼ばれる。生涯に関する情報は少ないが、前90年頃に生まれ、前20年頃に死去したと考えられる。前60年代後半から史料調査を始め、前60~前55年頃までエジプトに滞在。その後ローマへ赴き、歴史家としての名声を得、さらに執筆を進めて、全40巻から成る『歴史叢書』を完成させた。現存するのは計15巻で、本書は、『歴史叢書』の第17巻に該当する。 森谷公俊 (もりたに・きみとし) 訳・註 1956年、徳島県生まれ。帝京大学名誉教授。専門は古代ギリシア・マケドニア史。著書に『アレクサンドロスの征服と神話』『王宮炎上』『アレクサンドロス大王』『アレクサンドロスとオリュンピアス』『図説アレクサンドロス大王』『アレクサンドロス大王 東征路の謎を解く』などがある。訳書にプルタルコス『新訳アレクサンドロス大王伝』、カーニー『アルシノエ二世』がある。 【書誌情報】 書名: アレクサンドロス大王の歴史 著:ディオドロス 訳・註:森谷公俊 […]

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