十勇士と最強真田家臣団です。
タイトルからしますと、真田家ゆかりの家臣団や架空の真田十勇士についての詳しいムック本。
そんなイメージですが、実際に手をとって読んでいただくとわかるのは、内容の半分程度は
真田家の成り立ちについての記述がほとんどです。
幸村(信繁)以前の昌幸(幸村の父)→幸隆(いわゆる幸村の真田家の基礎となる部分を築いた人物。)
と、先代、先々代の活躍が丁寧に説明されています。
真田幸隆と三人の息子(昌幸)は、当時最強!武田信玄の配下(武田二十四将)に数えられていました。
そして、信玄の死去→武田家滅亡→真田家の活躍(小規模ながらも)という、
おそらくは大河では語られないであろう、幸村以前の真田家のストーリーを体系的に知ることの出来るムック本かと思います。
「真田丸」スタートにあたり、かなりの数のムック本も発売されており、内容が他とかぶりまくり。なものや、
スポットのあて所が「?」と奇抜すぎていかがわしくなっているものも多数見受けられるなか、こちらはなかなか読み応えもある良本と思いました。
「真田丸」を楽しむのに、特に初心者の方にはおすすめ。知識の補足事項として読んでいただけると、
さらに物語が深く理解できるようになるかと思います。