株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛)は、『大学の先生と学ぶ はじめての歴史総合』(著:北村厚)『大学の先生と学ぶ はじめての地理総合』(著:佐藤廉也)を2023年10月31日(火)に発売いたしました。 歴史総合・地理総合とは 「歴史総合」「地理総合」は、新学習指導要領の実施に伴い、2022年度から高校で必修となった新科目です。 歴史総合は、世界史と日本史が統合され、世界と日本の近現代史を一科目で同時に学ぶ科目です。また、地理総合では、地理科目が半世紀ぶりに必修科目となったことや、GIS(地理情報システム)や防災といった項目の新設が特徴となっています。 また、両科目ともアクティブラーニングの理念を取り入れていることも大きな変化です。単なる年号や地名の暗記ではなく、ディスカッションや資料の読み取りを通した「主体的・対話的で深い学び」が求められるようになりました。 未知の科目をどう教えればよいのか、教育現場から混乱の声も聞こえてきています。 本書の特長 悩める高校生と指導者に救いの手を差し伸べるため、歴史と地理それぞれに詳しい大学の先生に、各科目の急所を解説していただいたのが本書です。 『歴史総合』の著者、神戸学院大・北村厚先生は高校の歴史教員の経験もある歴史学者。日本を含めた世界の歴史である、グローバル・ヒストリーについての著作もございます。 『地理総合』の著者、大阪大学・佐藤廉也先生は中高の教科書への執筆経験もある元地理嫌いの地理学者。地理好きを増やすためにご尽力いただきました。 本書では、細かな知識にはこだわりすぎず、科目の本質=「見方・考え方」がどのようなものかをお伝えすることを目的としました。この見方・考え方は、日々の授業や定期テスト・入試はもちろん、今後の人生でも大いに役立つことでしょう。 著者からのコメント 北村厚先生 すでに多くの歴史総合に関する本が出て、高大連携歴史教育研究会の教材共有サイトにも多くの歴史総合の教材が出ているなかで、私が感じていたのは、「これほど高度な内容を授業であつかえたらすばらしい。でも全国の多くの学校ではむずかしいのではないか」ということでした。 講義型で熱弁をふるうのを得意としていた高校教師時代の私の経験からすると、いきなり資料と問いをベースにした授業に先生が転換し、生徒たちが対応するのは大変だと、直感的に感じていたのです。そうした現場の先生と生徒にとって、歴史総合の学びかたを、あくまで教科書の範囲内でナビゲートする本が必要なのではないか。こんな想いから本書の構想をねりました。 本書が歴史総合の実りある発展に寄与できれば何よりです。 佐藤廉也先生 本書は、およそ50年ぶりに必履修化された高校地理の解説書です。地理の学習目標は、現代世界の成り立ちを総合的に深く理解することです。環境問題、貧困と格差、地域紛争、少子高齢社会の到来といった地球的課題に直面する世界を私たちはどのように理解し、何をすべきなのか。これらを一つの科目で学ぶとしたら、それは地理しかありません。地理では、これらをただ知識として覚えるだけでなく、地理的思考力を用いて現象の背後にどのような論理があるのかを学びます。 本書では、この地理的思考力を体得して現代世界を読み解く力を養い、地理の入試だけでなく、探究学習や大学入試の小論文にも役立つ汎用的な知的探究の世界へと読者をいざないます。 書誌詳細 書名:大学の先生と学ぶ はじめての歴史総合 著者:北村 厚 定価:1,760円(本体1,600円+税) ISBN:978-4-04-606062-4 判型:A5判 ページ数:328ページ 発売日:2023年10月31日(火) 発行:株式会社KADOKAWA KADOKAWAオフィシャル 書誌詳細ページ https://www.kadokawa.co.jp/product/322208000204/ 書名:大学の先生と学ぶ はじめての地理総合 著者:佐藤 廉也 定価:1,760円(本体1,600円+税) ISBN:978-4-04-606061-7 判型:A5判 ページ数:336ページ 発売日:2023年10月31日(火) 発行:株式会社KADOKAWA KADOKAWAオフィシャル 書誌詳細ページ […]
目次