歴史と食で人気の的 道の駅「那須与一の郷」 直売館に新鮮野菜ずらり 伝承館で那須家資料を公開

歴史と食で人気の的 道の駅「那須与一の郷」 直売館に新鮮野菜ずらり 伝承館で那須家資料を公開

全国各地で地域情報の発信拠点となり、グルメや農産物、土産物、温泉などを目当てに訪れる人も多い「道の駅」。県内25カ所をはじめ茨城、群馬、埼玉、福島の近隣4県を含めて、道の駅の特徴や魅力などを隔週で紹介します。 勇壮な与一像が迎えてくれる道の駅那須与一の郷 1185(元暦2)年2月、源平屋島の戦いで「扇の的」を射落とした弓の名手、那須与一(なすのよいち)。その名を冠した道の駅に踏み入ると、巨大な扇形の屋根が広がり、馬に乗った勇壮な与一像が迎えてくれる。 2004年4月11日に開業。その3年半後に大田原市ゆかりの与一を顕彰する「那須与一伝承館」がオープンした。以来、歴史や観光、食の発信拠点として、県内外の人々の心を射止めてきた。 一番人気の農産物直売館には、市内約160軒の生産者が朝収穫した野菜がずらりと並ぶ。この時季の旬はアスパラガス。「新鮮で安くておいしい」と評判で、地元の買い物客はもちろん、国道461号沿いにある立地から、那須方面への観光帰りに立ち寄る人も。地場野菜のとりこになる県外客も多いという。 与一伝承館は、那須家から寄託を受けた家宝を基に、数々の資料を展示・公開している。扇の的の際に身に着けていたとされる家伝の太刀や拵(こしらえ)など貴重な資料を収蔵。与一の活躍をからくり人形と映像で再現する「扇の的劇場」や常設展に加え、多様な角度から市の歴史などに焦点を当てた企画展も見どころだ。 「レストラン扇亭」の看板メニューは、市産そば粉を使用したこだわりの手打ちそば。一口すすれば豊かな風味が口いっぱいに広がる。地元産の食材をふんだんに取り入れた定食も人気で、大田原ブランドの国産豚「大田原たんとん」を使ったしょうが焼き定食も逸品だ。 開業20周年を迎え、さらなる盛り上がりが期待される。10月には記念セレモニーが開かれる予定だ。同駅の関睦(せきむつみ)支配人(48)は「道の駅と伝承館、地域が協力し合って大田原の魅力を発信していきたい」と話している。 【メモ】 大田原市南金丸1584の6。「農産物直売館」は午前9時~午後5時。営業時間や休業日などは各施設によって異なる。(問)同駅0287・23・8641。

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