プロも熱中する「歴史マンガ」珠玉の5冊

プロも熱中する「歴史マンガ」珠玉の5冊

あなたの人生や仕事の強い味方になってくれる「歴史マンガ」があります(写真:Graphs / PIXTA) 歴史の教科書に書いてあることは覚えていないけれど、歴史マンガを夢中になって読むうちに、いつの間にか史実や時代背景に詳しくなる――。そうした経験がある人も少なくないのではないでしょうか。 なぜ歴史マンガには、引き込まれるような特別な魅力があるのでしょうか。年号や史実関係の暗記が求められがちな歴史の授業に比べて、歴史マンガにはストーリーやロマンが盛り込まれています。そうしたドラマチックな読書体験から得た知恵や知識は、血肉となって定着しやすいと言われています。 教科書なら一行で終わってしまう出来事であっても、歴史マンガでは、何巻にもわたって詳しく描かれています。マンガ家さんは、膨大な量の資料を調べて、当時の服装から街並までを再現します。それゆえ、1コマに込められた情報量たるや、教科書の比ではないのです。 「歴史マンガ」には人生のヒントが詰まっている たとえば今、2200万部を超える歴史マンガのベストセラー『キングダム』が、ビジネスパーソンから絶大な人気を誇っています。 この作品は、下僕だった少年が、秦の始皇帝になる少年に仕えて、ともに天下統一を目指すという、一見、複雑でわかりにくそうな展開です。にもかかわらず、すんなりと物語世界に入って熱狂させてくれる画力・構成力が評判を呼んでいます。 しかも、どのようなタイプの人物が、どのような役割のときに活きるのか。また、チームを組み大きな目標を達成するにはどうすればいいのかなど、キャリアの積み方から職場でのチームマネジメントまで、多くのヒントが詰まっているのです。 このように、社会人だからこそぶつかる課題に応え、人生を切り開く方法を教えてくれるような歴史マンガが今豊富にあります。 有名どころの一部をざっとリストアップしただけでも、これだけあります。 <日本史> 『暗黒神話』(ヤマトタケル伝説などの神話) 『日出処の天子』(飛鳥時代) 『天上の虹』(飛鳥時代) 『センゴク』(戦国時代) 『大奥』(江戸時代) 『お~い!竜馬』(江戸時代) 『風雲児たち』(江戸時代) 『宗像教授伝奇考』(さまざまな時代の伝説、伝承を扱う) <中国史> 『キングダム』(春秋戦国時代) 『墨攻』(春秋戦国時代) 『史記』(前漢) <ヨーロッパ史> 『テルマエ・ロマエ』(古代ローマ) 『ヴィンランド・サガ』(11世紀 北ヨーロッパ) 『チェーザレ』(15世紀 イタリア) 『ベルサイユのばら』(18世紀 フランス) 大人が読むべき5作品 今回は、特に大人が読むべき5作品ほどを『 人生と勉強に効く 学べるマンガ100冊』 から選り抜いて、マンガ読みのプロたちによる推薦コメントとともに紹介します。 『キングダム』 原泰久 集英社 1〜42巻 キャリア構築やチームマネジメントのヒントも! 『キングダム』 紀元前の中国、乱世の春秋戦国時代が舞台の『キングダム』は、後に秦の始皇帝にとして中国を統一することになる少年・政(せい) と彼に使える農村出身の少年・信(しん) にスポットライトをあてた大河ロマン。一介の農民から成り上がっていく信と、国を統べる立場である政。 「戦」の世を題材にした本作では、戦略が勝敗を決するということを私たちに示してくれます。そこには「個」か「群」か? 「武力」か「知力」か? […]

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