旧吉池医院24日まで公開 歴史的空間魅力伝える

旧吉池医院24日まで公開 歴史的空間魅力伝える

レトロな外観の旧吉池医院(15日、山形市十日町で) 築110年を超える山形市十日町の「旧吉池医院」の建物内が、一般に公開されている。昨年1月末に閉院した歴史的な建造物の保存につなげようと、建築やデザインの専門家ら有志が、所有者の了解を得て企画した。24日まで。 同医院は米沢出身の建築家・ 中條ちゅうじょう 精一郎(1868~1936年)の設計で1912年(大正元年)に建てられた。木造モルタル2階建てで、両開きのアーチ窓などを備える洋風の近代建築だ。中條は、その4年後に完成した県庁舎(現・県郷土館「文翔館」)の設計顧問を務め、同医院は庁舎の原型と言われる。 公開は昨年11月に続き2回目で、建物内には診察台や血圧計、体重計など医院で使われていたものが残されている。中條らを紹介する展示パネルなども並ぶ。 企画した「近代建築山形ミュージアム委員会」の熊坂俊秀代表(68)は「歴史的な空間の魅力に触れてもらい、『この建物がずっと残ってほしい』という私たちの気持ちへの共感を得ていきたい」と話している。 入場無料。公開は午後2時~6時。 医院は、閉院まで3代目院長の吉池章夫さん(小児科、昨年7月に死去)と妻(皮膚科)が営んでいた。

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