第46回「砲弾」

NHK大河ドラマ「真田丸」ストーリー紹介
第46話「砲弾」

 

【あらすじ】

幸村(堺雅人)が築いた真田丸砦(とりで)を攻めあぐねる家康(内野聖陽)は、幸村に10万石の領地を約束するなどさまざまな調略に乗り出す。

有楽斎(井上順)らの強い勧めで秀頼(中川大志)は和睦を決意するが、幸村は有楽斎の言動には裏があるとあやしむ。幸村は、意を決して茶々(竹内結子)への直談判に挑む。

一方、家康の陣にはイギリスから取り寄せた大砲が到着。運命の砲弾が、大坂城に向けて放たれる!

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【見どころ】

1、「夜討ちの大将、塙団右衛門直之」の大活躍!

大名に成りあがるチャンスとばかりに豊臣方に参加した牢人・塙団右衛門直之。大野治房の配下となった彼は、冬の陣の後、和議が迫った頃に志願して、蜂須賀至鎮の陣に夜襲をしかたという逸話があります。(※本町橋の夜戦)。この戦いで、蜂須賀家臣・中村右近を討ち取るなどの戦果をあげると、団右衛門は橋の上に床几を置いて腰かけて動かず、士卒に下知を飛ばして戦い、「夜討ちの大将、塙団右衛門直之」と書いた木札をばらまかせました。その豪胆さから、江戸時代には幕府の目を逃れるかたちで、軍記物、講談の中の人気者となった団右衛。大河「真田丸」では、史実に基づいた新説などをふんだんに取り入れながらも、クライマックスの大坂の陣編に至っては、「幸村伝説」という、後世なって民衆の中で育まれたヒーロー像もバランス良く取り入れられているのが印象的。それだけに、この団右衛のエピソードが描かれるさまも、またひとつの見どころと言えるでしょう。

塙団右衛門直之について詳しい情報はこちら

 

2、久々に登場する、真田信尹

史実、幸村調略の使い手として徳川の密命を受けた真田信尹。しかし、徳川の目論見は見事外れるわけですが、この有名なエピソードの「真田丸的解釈」が見られるはずです。こちらも見どころ。

真田信尹についての詳しい情報はこちら

 

3、徳川方の砲弾が本丸の櫓(やぐら)を直撃。

このことで、茶々(淀君)が戦意を失い、家康からの講和を受諾したというエピソード。近年では、茶々(淀君)の戦意喪失というよりも、この件の影響は秀頼の心替わりにあったという解釈が多くなっています。この時、家康のもとにあったのは、「カルバリン砲」というオランダ製の大砲4門。さらにイギリスから到着したばかりの最新のセーカ砲。はたまた、堺の鉄砲鍛冶・芝辻理右衛門には鍛鉄(たんてつ=きたえられた鉄)の大筒など。これらの砲の威力をもって豊臣方に家康が与えた精神的ダメージははかりしれなかったことと思います。さて、真田ではどのように描かれるのでしょか?

この件に、はからずも深く関わってしまった片桐且元の詳しい情報はこちら

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