山陰の小京都「津和野」:享保期創業の旧酒蔵の歴史的建築物を引き継ぎ、地域デザインモデルの第一弾となる宿泊事業が2024年1月に新規開業

山陰の小京都「津和野」:享保期創業の旧酒蔵の歴史的建築物を引き継ぎ、地域デザインモデルの第一弾となる宿泊事業が2024年1月に新規開業

ソーシャルデザインパートナーズ株式会社 ~ 重要伝統的建造物群保存地区、津和野で古民家一棟貸施設「Wakatsuki tsuwano 離れ」が2024年1月16日にオープン ~ 事業創出を通じて理想的な地域社会を共創するソーシャルデザインパートナーズ株式会社(本社:東京都文京区千駄木、代表取締役:田中孝佳 / 以下、SDP)の子会社である合同会社若槻(本社:島根県鹿足郡津和野町、職務執行者:田中孝佳)は、島根県鹿足郡津和野町において、300年の歴史を持つ旧橋本酒造場の一画をリノベーションした古民家一棟貸施設「Wakatsuki tsuwano 離れ」を開業します。本施設は、今後予定している大規模改修計画の一区画に該当し、同社は本件を皮切りに津和野地域、ひいては山陰地域一帯でのソーシャルデザイン事業を推進していく方針です。 SDPは、持続可能な社会をデザインするため「次世代に向けた地域経済圏の構築」をミッションとして掲げており、本社所在地の千駄木地域と、島根県の雲南市および津和野町を含む3拠点で活動を行ってきました。SDPは事業方針として、ソーシャルデザインの観点からビジネスを構想していくアプローチを重視しており、これまでもオペレーショナルアセットの企画から運営までを担ってきましたが、島根県における直営事業の開業は本施設が第一弾となります。 今回オープンする「Wakatsuki tsuwano 離れ」は、旧橋本酒造場の一区画に所在する離れの建物を、一棟貸し切りの古民家宿泊施設としてリノベーションした施設となります。旧橋本酒造場は享保期に創業された地域でも老舗の酒蔵で、2010年には国登録有形文化財にも登録されていますが、店を閉じてからは長年空き家となっていました。同社は、歴史的建造物や街並みの保全、そして地域経済の活性化のためオーナー家より施設全体を借り上げて企画構想を進めてきましたが、本施設は地域事業開発の一連プロジェクトにおける第一弾との位置づけになります。 なお、本施設のオープンにあたり、2023年12月18日に記者発表会(施設内覧会)を開催し、2023年12月19日から2024年1月14日までは試泊期間として運用いたします。いずれも事前予約制となりますので、詳細につきましてはリリース下部の詳細をご確認ください。 「Wakatsuki tsuwano 離れ」 施設概要 本施設は一階平屋建ての建物であり、延面積は75.3平方メートル 、中庭を含めた専有敷地は183.6平方メートル となります。リノベーションするにあたり、裏門から入っていく隠れ家のような佇まいを活かしながらも、敢えて古民家であることに固執せず、日本の伝統美にモダンデザインを加えた空間へと仕立てました。 本施設では、地域産材も積極的に使用しています。キッチンダイニングや風呂の壁床には、地域特有の赤い石州瓦を砕いて入れたテラゾ(人造大理石)をふんだんに用いた他、寝室やラウンジの内装には石州和紙を一面に用いる等、地域コンテクストを取り込みながらも洗練された建築へと生まれ変わっています。 また、外廊下を渡った先にある旧厠は、宿泊客専用のサウナへと改装しています。一棟貸し切りの古民家で建物内にサウナを有するものは非常に珍しく、本施設のユニークな特徴の一つといえます。ライトアップされた専有庭では、星空の下で外気を浴びることもでき、津和野の空気と時間を肌身で感じることができます。 津和野における今後の取り組み 旧橋本酒造場は登記上延面積が2,300平方メートル 程度ありますが、今回オープンする「Wakatsuki tsuwano 離れ」は延面積75.3平方メートル と、割合にして全体の1割にも満たない規模となります。背景としては、地域経済の活性に向けた新しいモデルを目指す長期ビジョンの中において、本施設を「小さく生んで大きく育てる」との位置づけとして事業開発に至った経緯となります。 現在、第二期の事業開発計画を推進しており、施設全体を地域内外へと開放していく方針を掲げています。2か年に渡る開発計画として、観光客だけでなく地域の方々も利用いただけるレストランやベーカリー等のショップ開業を企画しており、完成後は町の賑わい創出に貢献できるものと考えています(開業は2025年春頃を予定)。 なお、第二期事業開発にあたっては、観光庁の令和5年度「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」(以下、観光庁補助事業)に採択されており、地域金融機関等の協力も頂きながら事業を推進しています。今後も、地域経済の活性化に資する取り組みを継続していく方針であり、事業への共感を通じてステークホルダーを増やしながら事業開発を推進してまいります。 他地域への拡がり(雲南市吉田町) 現在、同社は島根県雲南市吉田町においても活動を行っています。かつてたたら製鉄で栄えた吉田町の文化や街並みの保全、ひいては地域経済の活性に向けて、地域事業者や行政とも連携しながら事業開発を推進しています。 吉田町では、「ツーリズムの宿 若槻屋」を物件取得の形で引き継いでおり、また同社の屋号及び宿泊ブランドとしても継承しております。今後、旧若槻屋においてもオーベルジュ施設としてリノベーションを実施し、リブランディングしていく計画を推進しています。津和野で得られた知見を吉田町でも活かしていくとともに、両地域を横断した宿泊体験の開発や相乗効果の創出を目指してまいります。 なお、観光庁補助事業の第三回審査会において、雲南市の地域計画が採択されたとの公表が2023年12月7日にありました。同社の吉田町における計画も含まれており、交付決定に向けて交付申請手続きを行っていく方針です。 【本施設について】 施設名称:Wakatsuki tsuwano 離れ 所在地:島根県鹿足郡津和野町後田ロ220番地 アクセス:萩・石見空港(羽田空港より直通)から乗合タクシーで50分程度 対象面積:183.6平方メートル 定員:大人3名(オープン後暫くは定員2名でのサービスとなる予定です) 宿泊費:1室40,000円 ~ 運営会社:合同会社若槻 […]

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